[naku-yoru] :: DIARY: RADIOHEADアーカイブ

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今朝(イギリス時間で9日夜)、予告通りウェブキャストが放送されました。残念ながら己は早出の仕事だったので、生では見れずじまい。中州で一杯飲んで、22時帰宅。いま、血眼でYouTubeを彷徨っています。(別の意味でも”血眼”なんだが)

以下、at easeを参照に記述。
イギリス時間の21:20からスタート。オックスフォードのスタジオからの放送でした。URLは結局、www.radiohead.tvになったようでした。「Thumbs Down」と題された、今回のウェブキャストの内容はこんな感じ。

・「Bodysnatchers」ライヴ
・映画「Seven」にミックスされた「15 step」(と、歌う生首トム…)
・ちょっと寒そうな丘の上で演奏された、トムとジョニーによる「Faust ARP」
・The Smiths「The Headmaster Ritual」のカバー(モリッシーの声色を上手く真似てる)
・Joy Division / New Order のカバー
・「Jigsaw Falling Into Place」ヘルメットカメラ・バージョン(かっこいい曲なのに大笑)
・「Reckoner」ライヴ
・7日にテスト放送されたBjork「Unravel」の映像の再放送
・DJプレイ・・・などなど。

盛りだくさんの内容だったようですね。ああ、生で見たかったなぁ。

DJプレイでは、己の大好きなJuana Molina「Micael」やJorge BenやBonnie Prince Billiyをかけていたとのこと。SquarepusherとBauhausはトムのお気に入り、Asian Dub Foundationはエドのお気に入りだったっけ?
ともかく、Juana Molinaをかけてたっていうのには、本当にびっくりした!自分の好きな音楽を、偶然にもRadioheadの皆が聴いているのって凄く嬉しいものですね。

YouTubeにアップしてあったものをいくつか貼っておきます。
■RadioheadWebcast/Thumbs Down


■Radiohead「Faust ARP」緑の丘の上バージョン(走れ!走れ!)


■Radiohead「Jigsaw Falling Into Place」ヘルメットカメラ・バージョン
(愉快なひとたち)


■The Smiths「The Headmaster Ritual」


■Radiohead「Reckoner」

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先日の怪しげな予告の通り、数年ぶりにRadiohead Webcastが配信されます。万歳。
イギリス時間の9日夜ということで、日本では10日の朝ですね。無念。

Radiohead.comのブログページ、DEAD AIR SPACEにて、StanleyがWebcastの放送について詳細をお知らせしてくれています。QuickTimePlayerを準備しておいてくれ、とのこと。Webcast専用のサイトのアドレスが紹介されています。チェックしておきましょう。・・・「RADIOHEAD TV」、懐かしいですね。■ RADIOHEAD TV(www2.radiohead.tv)

本番に先駆けて、テスト版が放送されています。
7日にナイジェルが登場した「Test Webcast」と題された短い映像が1本、8日に「entanglement」と題された数分の映像が2本公開されています。「Entanglement」パート1はトムのIdioticでCoolなDJプレイ。2本目はBjorkの「Unravel」をスタジオでカバーしています。Thom DJing…トムくんお得意の戯けた振りは相変わらずのようで。

■ Radiohead Testcast : entanglement/Thom DJing


■ Radiohead Testcast : entanglement/Bjork「Unravel」

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先日、11月5日はRadioheadのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドの36回目の誕生日でした。
Happy Birthday, Jonny!!
at easeには、またまた「すてきな帽子」を被ったジョニーくんが

jonny_piano02.png

at easeの5日付けのNewsによると、今週の金曜日に、Radiohead Webcastの予定?? BBC Radio6の番組内で、Adam Buxtonが語ったそうですが・・・詳細は不明。
(source : at ease)

今日の本題はこちら。「In Rainbows」の時と同じく、こちらも寝耳に水ですね。
RadioheadがParlophone(EMI)契約中にリリースした6枚のアルバム(1993〜2003)と、ライブアルバム「I Might Be Wrong Live Recordings」(2001)1枚がセットになったボックスセット・コレクションが、3種類の形態で12月10日に発売されるとの事。
購入のための”RADIOHEAD STORE”という公式のサイトも既にオープンしています。
(source : at ease)

album_img.png 1)「Limited Edition 7 Album CD Box Set」
価格/39.99ポンド
1993年から2003年の間に発売された、ライヴアルバムを含むすべてのアルバムが入った豪華ボックスセッ ト。アートワーク入り、デジパック仕様。
詳細は公式サイトへ。

digital_img.png 2)「7 Album Digital Download」
価格/34.99ポンド
上記のボックスセットのデジタルダウンロード版。MP3ファイル(320 kbps)で、アートワーク入り。
詳細は公式サイトへ。

usb_img.png 3)「Limited Edition 7 Album USB Stick」
価格/79.99ポンド
6枚のアルバム+ライブアルバムのWAVオーディオファイルが記録された4GBのUSBスティック。Radioheadのアイコン「Bear(アングリーベア)」がデザインされている。アートワーク入り。
RADIOHEAD STOREだけの独占販売。
詳細は公式サイトへ。

日本の某所でも「突然の〜〜」が流行っているようですが(まったく政治屋さんたちは何をしているのだろう?)、いやはや凄いですね、EMI。

この「Box Set Collection」発売企画、前々から決まっていたものだったのか。
それともバンドと再び契約を結べず、「In Rainbows」の発売権を逃したことによる対抗策なのか。対抗策なんてヤラしい言葉使いましたが、当然、発売権はレーベルにあり、バンド側との協議もあったはず。悪意は何らありません・・・が、これらはレーベルの資産であり、実際多額の金を生みますよね。CDボックスセットの「39.99ポンド」という絶妙な価格設定あたりに、個人的に詮索、もとい興味をそそられなくもないですけど。

いずれ、アルバムコレクションは出すだろうと予測はしていましたが、しかし今更、アンベアっていうのもなぁ。CDボックスを出すのに、USBスティックでも出す意味がよくわからない。内容の価値を超えて、完全に「デザインがBearだよ、ここだけの限定発売だよ」ってだけの商品じゃないか。
・・・買うのかな、己? 買うんだろうな、己。

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更新したばかりの「50 Song Playlist (Ver.08)」ですが、Radiohead「Weird Fishes / Arpeggi」を「15 Step」に変更しました。「Arpeggi」だと多少収まり過ぎて、逆に浮いてしまうので。
Finetuneでは高音部分が弱いようで、せっかくのかっこいいハンドクラップが決まっていない。

at easeの10月31日付けNewsによると、Radiohead「In Rainbows」のレーベル契約とリリースについて、進展があった模様。2006年に、トム・ヨーク個人の名義でのリリースとなったアルバム「The Eraser」の発売元であるXL Recordingsとの契約交渉で、共に合意したとのこと。元々のソースであるBillBoardのサイトを見てみると、「Radiohead、『In Rainbows』でXLと契約完了。」とあります。
(source : at ease

多少でもご縁のある信頼できる取引先にお任せするという話。ATO Recordsの話のほうも、それなりにご縁があったらしいのですが。しかし、XL Recordingsからリリースとなると…「The Eraser」のときのように日本盤も出たりするのでしょうかね。ベガーズジャパンから。

w.a.s.t.e.は来月の一斉発送に向けて、今頃きっと、スタッフ総出できりきりと働いているのかと思えば、日本から美味しいみかんでも労いとして贈って上げたい。12月と言えば、来年のRadioheadカレンダーは一体どうなるのだろうか? 「2008年のカレンダーは多忙につき、発売中止」なんて事態にでもなったらどうしようかな。
・・・むっっ! もしや、エンハンストCDの「アートワーク」てさ、このカレンダーだったりしないよな?!「デスクトップ版カレンダー」とか言ってさ。怖

「In Rainbows」を聴いていて、そりゃギターがいっぱしに弾けるなら、フレーズを実際にたどってみたいと思う。「Faust ARP」とか「Jigsaw Falling Into Place」とか。しかしながら、元々素人レベルなのに、夏は汗かくから楽器触りたくないとかで練習さぼって、ちょうど今時分、秋は毎年ド素人。
しょうがないから、手始めに「High And Dry」でも練習するか。この前の休日にアコギとテレキャスデラックスを調弦しました。トムくんのパートは省略すれば3つのコード、F#m7 > A > E > Eで済む。ジョニーのパート、下のYouTubeの3:00から20秒ほどのソロ部分なんか決められたら最高だろうな。
それにしても、動いてる金髪のトムくんお久しぶり、やっぱりすてきだわ。今の己と同じくらいの年齢なのか。

■ Radiohead / High And Dry

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ただいま、24日の夜。ちょうど「In Rainbows」が届いてから、2週間経ちました。
少し前に、焼いたCDRをコンポが読まないからMacでしか曲を聴けないとぼやいていましたら、それを知って知らずか奇跡的に15年目のVictor爺が奮起してくれて、3度に1回は再生してくれるように なったのです。奇跡!(が、オールリピートまでは力及ばず手動でやっています)10日の評価でのマイナス15ポイントは消し。それでも結局、ここ2週間のうちは「In Rainbows」はiTunesで聴く事が多かった。どうしても何曲かは音が割れるように聴こえて「もうこれはこういう仕様なのだ。しょうがない。」というダジャレをぐっと飲み込みつつ。

今日はちょうど2週間という切りのいい日だったので、iTunesの再生回数を見てみたら、あらら! 思ったより再生している! トータルで71回転していました。14日間で割れば、1日5回転?! 仕事の日はともかく、休日は特によく聴いてたからなぁ。というわけで、14日間「In Rainbows」がしっかり浸透したところで、ちょっと考えをまとめるべく、ひとつ書いてみます。長文になるので、興味のある方だけどうぞ。

しかし、何なんだろう? 「In Rainbows」の持つ、この恐ろしいほどの中毒性は。
何度も何度もリピートさせて聴いている。PCで聴く時も、もちろんリビングの大きい方のスピーカーで聴けば、回数を重ねるにつれ、音の層の深さに意識が集中して、ぐいぐい惹き込まれる。20日に一言書いたとおり、己はやはり、このアルバムにはさほど「革新さ」は感じられない。(「ではお前の言う『革新』は何なのだ?」と問われれば、それこそ「Kid A」の存在がそうだった) 「Jigsaw Falling Into Place」 なんて、どういうわけか、聴いていて1stアルバム収録の「Blow Out」を思い出したくらいだったもの。

デジタルとアナログの融合が巧みな点は、一つ前の「HTTT」で結実した方法論(”ライヴでも活きる音”)を踏まえた応用であるように思えるし、生の声で録られた部分とエフェクトが細やかに施された部分がミックスされたボーカルトラックと、楽器のそれぞれのトラックも丹念で、それらの微に入り細にわたった絶妙な位相加減は「Kid A」のレイヤー構造。メロディの美しさと存在感は、私の大好きな「OK Computer」、そして「The Bends」に及ばんとする勢い。
どの曲もこれらの特徴がよく表されているが、なかでも圧巻なのはラストの「Videotape」という曲。
トムの声は最初、耳元で静かに歌っているかのように、とてもはっきりとリスナーに届くのだけど、ピアノの旋律、規則的なリズム、コーラスに徐々に埋もれて、歌い手は意識の届かない、遥か彼方に消えてゆくイメージ。聴いていて「The Tourist」という美しい曲を思い出す。

そうだ。この音の表現と歌の表現の両者が紡ぐ「美しさ」こそ、最初に己がRadioheadの音楽に見出した絶対的価値であったのだ。「Kid A」以降、多少、技巧面に重きを置いてきたRの音楽性が一巡して戻ってきたという印象。だから不思議と「懐かしさ」を感じさせるのか?
構成については、トム曰くアルバムは「曲順を死ぬほど考える」のだそう。今回は10曲、計42分ちょっとと「Pablo Honey」並に短い。ひとつ前の「HTTT」は14曲とボリュームたっぷりだったわけだけど、常々「『The Gloaming』を境に二部構成のアルバムである」と感じていて、アルバムを聴いていて、いつも「The Gloaming」で一息ついてしまう。同じ事を雑誌かなにか、どこかの誰かも言っていたような記憶があるな。っていうか、「The Gloaming」(黄昏)という名の曲が境界線だなんて、これこそトムの仕組んだ伏線じゃないの〜?と邪知してみたり。

冗談はさておき。コンパクトなアルバムだけど、曲順に関しては、当然今回も「死ぬほど」考えたのだろう。きれいな曲が多いので、大人しく収まっている感も無きにしもあらずだが、油断するなかれ。「In Rainbows」は・・・「停止ボタンを押せないアルバム」。うーん、初めての境地です。

最初にも書いた「In Rainbows」の中毒性。
そのこころは、過去6枚のアルバムの経験と技術、そして表現の集大成。
光の分散から生じる虹。光は全ての色覚の成分を含み、それらが混じり合って白色に見えている。
「rainbow」の語源は「rain(雨)」と「bow(弓)」。弓状になって空にかかる橋。
彼方から此方へつなぐ道。過去から現在、未来までも一条の光の道で。
混沌の世、人の心の移ろいはプリズマティックで、だけど決して美しいものではなかったり。
何か理由のがあっての「In Rainbows」なのでしょうか?
歌詞に関しては、いまだに全部消化しきれていないので、ここでは言及できませんが、ただ一つ、第一印象としては、確実に意識の表現がシンプルになってきている。シンプルというのは平易という意味ではなく、率直という意味で取ってください。相変わらずのレトリック・スタイルではあるのだけれど。

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来月公開予定の映画「There Will Be Blood」の映画音楽を手がけたジョニー。
■ アカデミー賞サイト オスカーノユクエ/「There Will Be Blood」
アルバムがAmazon.comにてプレ・オーダー開始。日本での公開は年明け? 
(source : at ease)

therewillbeblood.png  「There Will Be Blood Sountrack」/Jonny Greenwood
レーベル:Wea/Atlantic/Nonesuch


曲目は次のとおり。
1. Open Spaces/2. Future markets/3. Prospectors Arrive/4. Eat Him By His Own Light
5. Henry Plainview/6. There Will Be Blood/7. Oil/8. Proven Lands/9. HW/Hope Of New Fields
10. Smear

トレイラーはこちらから。しっかり雰囲気出ております。
(2003年にジョニー名義でリリースされた、同じくオリジナルサウンドトラック「Bodysong」の「Convergence」という曲が聴こえるのですが、これも使われているのか?)
■ SlashFilm.com/New There Will Be Blood Movie Trailer

ついでに、少し古いニュースですが、ジョニーがオーケストラのために作曲し、2006年に 「British Composer Awards」のBBC Radio3リスナー賞受賞した「Popcorn Superhet Receiver」という曲がありまして、この曲が、今秋から翌年1月までアメリカで開催されるイベント 「The Wordless Music Series」の、1月の公演で披露されるとのこと。
■ The Wordless Music Series 公式サイト

ユニークな名前の割にペンデレツキ・サウンドばりばりの不穏な音響です。
BBC Radio3でストリームされているのを聴く事が出来ますが、どうも不安定。聴けない時は何度かリロードしてみてください。
■ 「Popcorn Superhet Receiver」(RealPlayer Media File)

ジョニーくんの作曲した曲は、好きだと公言しているペンデレツキの音楽をルーツにはしているものの、 「不穏さ」と隣り合わせて、彼なりに「美しさ」が表現されている。優雅だけど、恐ろしい。
「Popcorn〜」や「Smear」を聴くと、新曲「In Rainbows」の6曲め「Faust ARP」のバックに聴こえる、 あの美しいストリングスはジョニーの仕事なのかな、と想像してみたり。(なんせ、公式のコメントが出ないもんだから、どこをどう、誰がアイデアを出し、組み立てていったのかとか詳細が掴めない…)

この曲は、例えば、第一楽章のラストなどは曲の静的な導入部分と対照的で、弦を叩いてビートを強めているところに、彼の音楽的嗜好を垣間みて、一ファンとして興味深く。
また、これらの曲はRのメンバーは既に聴いていると思うのだけれど、ジョニーをお気に入りな皮肉屋トムくんは、一体どういう感想を彼に言ったのか、妄想的ファンとして気になるところ。

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October 20, 2007

2017年の音楽

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本日、予約していた「NME/10月13日号」を購入。
毛穴までくっきりはっきりのトムくんの恐ろしい表情がレイアウトされた表紙写真を手にして、いろいろな意味で戦きつつ、さてページを捲る。4ページもの特集を組んだNME。
表題は「Welcome To The Revolution」。ダウンロード版の10曲のレビューに、希望額購入制についてのコメント等々。

2ちゃんねるでは、歌詞の独自翻訳でなかなか盛り上がっているようみたいですね。
Radioheadのスレッドは平和なところと大荒れなところと、かなりの落差があるので、己はよう行かんのですが。個人ブログなどでも、さっそく歌詞の翻訳をしているブロガーたちがいて、皆が皆、面白い解釈や自由な意見を述べていて、なかなか興味深い。

「音楽は、歌詞は音の価値を超えない」ものだと信じて疑わなかった己ですが、その意味はというと、英語を母国語としない我々日本人が、英語の歌詞の意味を読み、解釈し、作詞者の意図や思いをどこまで汲み取れるのか、汲み取る事が可能なのか。できないのなら、やって意味があるのか。
そんなふうに、昔はやたら賢ぶって、あまのじゃくになってた己でした。

が、Rの6thアルバム「HTTT」が出たあたりから、「ちゅーか、訳して解釈しないと、トムが何を言ってるのか解らないじゃないか」という極々当たり前な結論にたどり着き、遅まきながら、音楽に対する姿勢が素直になったようです。
音楽雑誌を隅から隅まで真面目に読まなくなったのは、その反動か、否か・・・。

話を戻す。 「Welcome To The Revolution」。「ようこそ、革命へ」。
いくつかのブログを訪れて「In Rainbows」についての意見や批評を読んでいたら、「別に新しくない」といったようなコメントをしていたブロガーがいて、彼(か彼女)の意見に反論するわけではないのだけれど、ここに来て、まだRadioheadの音楽性の評価に「新しさ」がついてまわるのか、と驚き半分、呆れ半分。

新しい、というとき、無論「前回に比べて」という意味が多いと思う。
しかし、これがもし「現在の音楽シーンのなかで」の話だというのなら、己は大いに疑問に思う。芸術について相対的な点数づけをする行為こそ、何ともつまらない話ではなかろうか。
己自身は「In Rainbows」の音響については、時間をかけただけ(って別に皮肉を言ってるんじゃないんで…)工夫もかなり凝らされていると思うし、各パートの演奏も、アレンジも丁寧に作り込んだ印象。メロディの美しさには、いつものことながら感動しっぱなし。
2006年のライヴバージョンを事前に聴いていて、それと比べると確かに「新鮮」ではあったけれど、しかし、「革新さ」はさほど感じられなかった。

最近ふと思うのは、己は今年26歳になるわけだけれど、きっと10年後も音楽は好きで、いろいろ探して聴いていると思う。
だが、10年後の2017年、一体どんな音楽が存在するというのだろう。根拠のない不安が時々沸き起こる。 音楽の歴史にも、技術的にも何ら詳しくないし、別に何かバンドやら音楽活動をやってるわけではないから、裏付けも何もないのだけど、何となく、音楽はもう際の際まで、行くとこまで行っちゃった気がしてならない。・・・素人の浅はかさでしょうか?

迷惑行為を注意したらナイフで刺される今日、まったく話にならない政治家と役所に生活をがっちり固められている今日、危機的な世界情勢がガソリン代や電気代やパンの値段の値上がりというかたちでリアルになってきた今日。2017年なんて、下手したら音楽なんてやってられない世界になってるんじゃないのか。 って馬鹿馬鹿しい誇大妄想。

2007年もあと2ヶ月少しという今日、葛根湯の効能もほぼ消えかけ、そういう何ら脈絡も意義もないことを、微熱の脳みそを抱えた22時の高速バスの中で考えていました。

闇夜のなか、キンモクセイの香りだけが、冷たい空気に乗ってきたなぁ。
かの菅公も歌ったように、花の香りというものは季節をもっとも感じさせます。
ちなみに当サイトの「naku-yoru」の語源も和歌から取っています。視覚、聴覚、嗅覚に訴える、とても美しい歌。

「橘のにほへる香かも霍公鳥鳴く夜の雨にうつろひぬらむ」(大伴家持)
夏の盛り、庭の橘が実に芳しい。
ほととぎすの一声わたる夜。
降りしきる雨に、
彼の地の橘は、香りが失せてしまっているだろうなぁ。

和歌というものは、己は「音楽」だと解釈して良いと思う。四大要素はきちんと入ってますから。
メロディは、一音一音の響き。リズムは5・7・5・7・7調。ハーモニーは語句から浮かぶイメージ。音色は読み手の声。
1000年以上に前に生まれ、既に音楽の四大要素が含まれた和歌が現代の音楽にもしっかり通じていると考えると、10年ぽっちがどんなもんだというのか。

深秋はすぐそこ。茄子とか栗がやたらに美味しい。早く風邪を治さねば。

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October 12, 2007

東奔西走。

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10月10日にデジタルダウンロード版がリリースされた, Radiohead「In Rainbows」。

Radiohead.com/DEAD AIR SPACEにて、10日付けのトムの書き込み。
「『In Rainbows』を聴いて、君が楽しんでくれていることを願ってる。
アルバムをやっと出せて、安心している。ぶっとんだ数週間だろうね…まぁご想像のとおりに…」
また、昨夜パブで読んだらしい雑誌「WIRE」の、Robert Wyattの記事を引用しています。

英語圏の音楽雑誌、音楽ニュースサイトなど、ウェブ上の至る所で「In Rainbows」のレビューが続々とアップされています。
ブックマークしてある、それらのサイトを毎日チェック。もちろん、RSSで定期購読しているものの、あまり上手く使いこなせません。先月と比べて、明らかにMacに向かっている時間が長くなっています。
ウェブの世界を東奔西走。ふくらはぎのかわりに肩と目を激しく傷めつつあるようです。

ウェブ以外の媒体となると、最速のブツは当然ながら週刊の音楽雑誌。
某誌とは逆に、まさにグッドタイミングで発売となる雑誌がこれ。大方の予想通り、Radioheadを表紙にもってきた「NME」。
現地、イギリスでは毎週水曜日に発売。己調べでは、この雑誌は発売の週の土曜に福岡で購入可能。要予約。

nmecover-oct10th.png ごめんなさい。
もう二度と同じ間違いはしません。
許してくださいよ〜・・・泣
って邪な考えなんてないのに謝っちゃう、その鋭い眼光。
いやほんと、怖いってば、トムくん。

NME.comのサイトに行くと、ホームにずらずらとコンテンツが並んでて、 右側の部分には「In The Magazine」という見出しで、最新号の表紙の写真が載せてあります。
ここをクリックすると、いつもだったら最新号の見出し&購読のページに進むのですが・・・どういうわけか今号は、ハイテクによって鉄壁のセキュリティを誇る銀行への侵入を企む犯罪者一味をまとめる知的なボスのような、このトムくんの表紙の写真が、中と大と2種類。初めてだ、こんなボリューム。 いささか、やり過ぎな感も否めない、NME編集部。Rをきっとお気に入りなのね。

月刊の音楽雑誌は、己の予測では10月10日にプラス2週間の今月末あたり、それぞれの雑誌が動きそう。 雑誌類も出来る限り入手すべく、リアル東奔西走いたしましょう。

(追記)現在、12日(金)の午前2時47分です。BBC Radio 6Musicを聴いています。「Steve Lamacq」(平日/16時〜19時)が放送中。(ロンドンの現在時刻)
■ BBC Radio 6Music - Steve Lamacq(DJ:Steve Lamacq)
今週の放送分でRadiohead「In Rainbows」のことを取り上げるとのこと。何か情報があるかも。明日以降でも、番組のバックナンバーは上記のサイトで聴く事が出来ます。トラックリストは明日、改めてアップします。
あら、新曲流していいんだね…って、別にいいのか。「BodySnatchers」が今かかっています。

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