[naku-yoru] :: DIARY: 2008年3月アーカイブ

2008年3月アーカイブ

March 31, 2008

After「In Rainbows」…

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3月28日付けのPitchforkで、Radioheadのベーシスト、コリンのインタビューが掲載されています。以下、本文より一部抜粋。

Pitchfork「『Kid A』『Amnesiac』ではサウンドをがらりと作り直し、その点『Hail To The Thief』は動的なアルバムでした。ですが『In Rainbows』は、より安心感のある穏やかなふうに感じられます。アルバム制作中にターニングポイントのようなものがあったのですか?」

Colin「プロデューサーのナイジェルに全て委ねたんだ。レコーディングのためにかなり古い邸宅を使って、もう一曲に修理されたところも使って、バンドが集まったのが昨年の2月・・・それがターニングポイントかな。
オックスフォードのスタジオでは2日間で『15step』と『Arpeggi』を録音したんだけど、ほんとうに素晴らしかった。この2曲は何度もやり直してかなりの時間がかかったんだけど、皆、そのことについては気にしてなかったね。」

全文はこちら
(source : Pitchfork

上記のやり取りの後には(気になっているファンもいるかもしれない)ナイジェルの前任プロデューサー、Spike Stentのことにも少し言及しています。
バンドは当初、ナイジェルと組まないことについて「仲良くなり過ぎた」とも説明していたと記憶しているのだけど、時間的な都合がつかなかったことがあったようです。最初にプロデューサーが変わるといった話を公に聞いたときは、「一体どういう音になるのだ?!」と懸念していましたが、ステント氏編曲版「In Rainbows」も面白かったかも、と今は都合のいいことを思ってみたり。

個人的な趣味では、Dave Fridmannと一度組んでみてほしい。
Radioheadと関係のあるSparklehorseも手掛けているようだし、自身が参加していたMercury Revや己の大好きなSaxon Shore、ナンバーガールなどに聴くことの出来る独特の音響世界をRadioheadの音楽に重ねてみる・・・どうでしょうか?

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March 25, 2008

Reich 2008

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minimal_m.png 「ミニマル・ミュージック その展開と思考」/小沼 純一
出版社:青土社


新刊です。
コーラル・ピンクに薄くテクスチャの入った繊細な装丁。帯の文字色はライトグレイ。色彩、デザインともに調和のとれた美しいカバー。いつも良い仕事しますね、青土社は。

コンテンポラリーミュージックの代表的音楽家、ラ・モンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスに焦点をあて、ミニマル・ミュージックの動向と展開を語った内容。
今年5月に来日コンサートが予定されているスティーヴ・ライヒや、グラスのインタビューも掲載されていて、彼らの音楽活動や創作活動について本人の語り口のまま知ることが出来ます。

この本を読んでいて一番驚いたのが、同年代の音楽家たちは職業として音楽の教師、教授をする者がほとんどだったのに、ライヒは当時、作曲活動の傍ら、兼業で「タクシー運転手」をしていたそう。
車内にテープレコーダーを持ち込んでノイズをいろいろ録っては作曲に使ったりして、そういう試みが後に「City Life」につながっていったそうですね。しかも、その後もグラスと一緒に「Chelsea Light Moving」という引っ越し会社をやっていたりしたとか。

ライヒ来日公演は情報を得ていたものの、タイミングを逃してDiaryでは紹介できていませんでした。要するに、機会をみすみす逃してしまって、精神的に七転八倒してたというわけです。・・・大きな声じゃ言えませんが、来日に関しては実はRよりもライヒのほうが興味強いかも。

えっと、それにしても!このお気に入りのミュージシャンたちの来日ラッシュには本当に驚きです。RadioheadにSteve Reich、サマソニにもぞろぞろと団体さんで。FRFはどうでしょうか?
まだ始まってもいないのに、既に己の中で伝説になっている「2008年」という年。ああ、暇と金があれば全部行きたい。
でもこちらは既にソールドアウトの模様。
■ コンポージアム2008 スティーヴ・ライヒを迎えて

■ Steve Reich -「Music for 18 Musicians CD Trailer」


■ Steve Reich - 「City Life - part 1 "Check it out"」


■ Steve Reich -「Clapping Music」


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March 24, 2008

Snow Bear, Snow Lion.

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obsrvr_mfront.jpg 3月23日付けで刊行される、イギリスの雑誌「Observer Magazine」では、 「Climate Change Issue」と銘打ち、編集者にトム・ヨークを迎え、ロンドン市長・Ken Livingstone氏との対談インタビューの特集。

雑誌のウェブサイトでは、このインタビューの一文と、「Editor's letter : Thom Yorke」ということで、トムによる編集後記も掲載しています。
■ Observer Magazine(公式ウェブサイト)
(source : NME

表紙はしっかり、「目ヂカラ!」なトムなわけで。

トムが昔から力を入れている環境問題。スケールがかなり大きい部分もあって難しい。
社会問題の話題を取り上げるにはこの場は相応しくないと思うので、ぐだぐだ書きませんけど、小さいスケールで言えば、一回ね、皆ゴミ拾いしてみたらいいんですよ。それで、自販機と屋外電飾看板を全廃すれば、ほんの少しはましになると思う。

また、”Radiohead”として参加していた「Free Tibet」キャンペーンというのもありましたね。
己は元々チベットの風土と文化が好きで、その流れでチベットと中国との問題も知ったのだけど、 今回のデモと、それを武力制圧する中国政府との衝突。そのことを報道した日本のTV番組における表現の偏りだの、あるいは某氏の発言について(この”某氏”の「 ○○のチベット紀行」というやつは、ちょうど己もTVで見ていた)mixiの「Free Tibet」コミュニティでは大変に騒がしい。早くチベットの人々の精神と暮らしが平和になりますように。

Radiohead.com/DEAD AIR SPACEでは、20日付けの匿名での投稿で、International Tibet Support Networkへのリンクと、チベット国旗の画像が張られています。

tbt_flag01.jpg

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March 22, 2008

SS'08、第3弾。

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先月のDiary「Our Favourite Shop」で、UK勢の濃さに圧倒されてしまいましたがUS勢もなかなか。ここに来てSummer Sonic '08、第3弾出演アーティスト発表!
■ Summer Sonic 08

デ、デ、Death Cab For Cutie!!
Band Of Horsesも来るっていうのに、なんて贅沢なラインナップ。

5月にはアルバム「Narrow Stairs」のリリースが決定。MySpace.comでは、「I Will Possess Your Heart」が発売に先駆けて紹介されています。
■ Death Cab For Cutie(公式ウェブサイト)
■ MySpace.com - Death Cab For Cutie

ここまで良いバンドが揃うと、出演の日割りがとっても気になります。

■ Death Cab For Cutie - 「Tiny Vessels」

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March 20, 2008

SXSW 2008 in TX

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Pitchforkでは先週、怒濤の如くSXSW関連のニュースが配信されました。

3月12日から16日の間、テキサス州オースティンで開催された「South By Southwest Festival」。公式ウェブサイトでは、曜日別に出演ミュージシャンが紹介されています。一部はMP3ファイル付き。・・・言わずもがな、ハンパない量です。
ページ左端の「SXSW Player」を再生して、ざっと雰囲気だけでも味わうのが良いでしょう。

BBC Radio 1では、このSXSWの特集ということで、Steve Lamacqの番組「In New Music We Trust」が 月曜日に放送されました。ただいま再放送中。

■ BBC Radio 1 - 「In New Music We Trust」
(Tracklist / Monday 17 March)
Magic Wands - Black Magic
Delta Spirit - Trashcan
I Was A Cub Scout - Pink Squares (Live at BBC Introducing at SXSW)
Pigeon Detectives - I Found Out
Pink Nasty - Untitled
Dodos - Winter
The Pan I Am - This Is Vanilla Death Baby (Live at BBC Introducing at SXSW)
Spotlight On: FXFU
MGMT - Electric Feel (Live at BBC Introducing at SXSW)
MGMT - Time To Pretend (Live at BBC Introducing at SXSW)
White Denim - Shake Shake Shake Cribs - Hey Scenesters (Live At Stubbs in SXSW)
Anananaguchi - Untitled

SXSWの公式サイトでは音源が紹介されていなかったMGMTが2曲も放送されてる!BBC Radioで何度か音楽を耳にしていて、気になっていたミュージシャンなのでした。

oracularspectacular.jpg "Oracular Spectacular" / MGMT
label / Columbia

ニューヨーク/ブルックリン出身のサイケデリック・バンド、MGMT。
「Electric Feel」はゆるゆるのファンク・サイケ・チューンで、ベースラインがかっこいい。上に紹介したアルバムはデイヴ・フリッドマンが参加してたのですね。確かにこのミュージックビデオなんかは、彼の手掛けた音楽たちに共通するものがあるな。

【関連したサイト】
■ MGMT (公式ウェブサイト)

【動画】
■ MGMT - 「Electric Feel (Interactive Video)」

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March 16, 2008

Radiohead at the BBC

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rhd_thmr0315a.png まだまだと思っていても、時間というのはあっという間に過ぎてしまうものだから。忘れないように気をつけましょう。

4月1日(火)、イギリス・BBC主催で、Radioheadのライヴイベントが開催されるとのこと。BBCのウェブサイトに、イベントの詳しい内容が紹介されています。
■ BBC - Music - Radiohead


これによると、ライヴは昼と夜の2回公演の予定。イベントは、BBC Radio 1、BBC Radio 2、BBC Radio 6Musicの3局の番組で放送が決定しています。以下、放送時間順(現地時間)。
■ BBC Radio 2 - 「Steve Wright In The Afternoon」/4月1日・午後2時
■ BBC Radio 6Music - 「Steve Lamacq」/4月1日・午後4時
■ BBC Radio 2 - 「Radcliffe and Maconie」/4月1日・午後8時
■ BBC Radio 1 - 「Colin Murray」/4月14日・午後10時

ところで以前、2006年のツアーポスターを買おうか買うまいか、という話をしましたが、結局注文してしまいました。ポンド安、止まらなさそうですね。w.a.s.t.e.スタッフ様、たったポスター1枚きりの日本への配送、ごめんなさい〜!

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March 10, 2008

Reminders03: Dear Euphoria

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「Reminders @MySpace.com」その3。

Dear EuphoriaことElina Johanssonはスウェーデン出身のシンガー。8歳の頃、父親のピアノで作曲をしたりと音楽に親しむ。その後アメリカへ渡り、ミュージシャンとして自分の曲を発表し始めた。現在はスウェーデンへ戻り、音楽活動をしている。
イギリスのレーベル、Stereo Test Kit Recordsから、今年1月に1stアルバムをリリース。彼女の公式サイト及びレーベルのウェブサイトでは、アルバムからシングル・カットされた「Snow」と「Something Great」に収録されている全4曲を無料で公開しています。

deareuphoria.png "Dear Euphoria" / Dear Euphoria
label : Stereo Test Kit Records

[関連したサイト]
■ Dear Euphoria(公式ウェブサイト)
■ Stereo Test Kit Records (レーベル)

[MP3を再生する]
Dear Euphoria「Falling Behind」

北欧〜その周辺の国生まれの、英語を母国語としないミュージシャンが英語の歌を歌うときの、
あの注意深い感じが好きだ。

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mtrymn_top.png

福岡市天神の丸善福岡ビル店では、マトリョミン本体、教則DVD、書籍を集めたミニフェアをただいま展開中。もちろん試奏もたっぷり出来ます。

【関連したサイト】
■ Mandarin Electron - マトリョミンとテルミンの情報サイト

この記事のためにマトリョミンを借りてきたのですが、うーんやっぱり難しい。
Radioheadの「Pyramid Song」くらいは弾けるように猛特訓だ!

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