[naku-yoru] :: DIARY: 2009年2月アーカイブ

2009年2月アーカイブ

February 8, 2009

[猫の本フェア] ノラや

| | コメント(0)

ノラや 「ノラや」内田百閒
出版社:中央公論新社
ISBN:978-4122027848

(猫は雑種が一番!な管理人の推薦)
数年前にうちの猫が家出をしてしまい、気分が落ち込む日が続きました。そのときに本棚から無意識に手に取り、読んだのがこの本。内田百閒に可愛がられた2匹の猫「ノラ」と「クルツ」。本作は、そのノラとクルツとの同居生活と別れ、猫についての考察をまとめた短編を22本収録しています。

どこからか通い始めた母猫に連れられて、ある日、庭で遊んでいるうちに勢いあまって水瓶に飛び込んでしまった子猫。最初こそ、野良猫のままとして飼おうということに決めた夫妻だったが、その雄の子猫「ノラ」はいつの間にか、風呂のいつでも暖かい蓋のうえで、無防備に腹を見せて居眠りするようにまでなってしまう・・・。猫好きならそうそう!と思い当たるところも多い、人間と猫の同居生活の場面が展開される「彼ハ猫デアル」。 その愛猫ノラが雨の日に行方不明になってしまった事件。その後の内田百閒の落胆とノラ大捜索の始終を日記形式であらわした作品が、「ノラや」とその続編数作です。

その行方不明の期間にあらわれた「クルツ」という猫を飼い始めることによって、ノラの帰らない傷心が癒されるのを感じる反面、複雑な心持にもなる百閒先生・・・。特にこの部分が何度読んでもぐっと来ます。

この2作品のほか、クルツの臨終を書いた後半の作品「クルやお前か」など、作家ならではの心情の機微をとらえた文章がストレートに響きます。猫好きならば必読必携の本。

「猫の本フェア」開催中! 詳しくは222.nyanta.jpへ。

icon
この記事のカテゴリ:

oxford-snow01.jpg先週は記録的な大雪に見舞われたイギリス各地。健全なRadioheadファンである己は、Oxford Mailなんてウェブサイトを定期購読していて、ここ最近のニュースはずっと「大雪のため、学校は休校」「降雪の影響で、バスが運休」とか「雪の重みで家屋損壊」というもので、無駄にオックスフォードシャーのローカルニュースに詳しくなってしまいました。
というか、ヨーク家はまだオックスフォードシャーの住民なのかな? こういうときは別荘に避難するっていうのも手でしょうけど、今は学校も休みだし、車も動いてなくて安全で静か。ノアくんとアグネスちゃんを連れ、公園の広場を真っ白に染めた雪を前にして、「ねぇ大きなスノーマン作ってよ、ダディ!」「・・・Dr. Tchockの実力見せちゃる!ゴゴゴ・・・」 パパ・ヨーク、無駄にセンス発揮して奮闘。
なんて妄想をしてしまう。

そんな天災が襲ってきたところで、グッド・タイミングだったのかもしれない、グラミー賞授賞式。今頃はきっともうアメリカへ渡って、ロサンゼルス。日中の気温が最高でも4℃のイギリスから、一気に13℃のロスへ脱出。

こちら日本ではWOWOWにて、2月9日の9時30分から放送開始。字幕入りの再放送は同日の夜10時に放送予定。
■ 独占生中継!第51回グラミー賞授賞式|WOWOW ONLINE

噂ではマーチング・バンドとRadioheadが競演?!  マーチング・バンドと言えばすぐに思い出されるのが、下に貼った動画。このように大規模なものじゃないとは思うのですが、うーん、一体どんな風になるのでしょうか?楽しみです。

■ YouTube - 2006 Pride of Arizona Radiohead Part1 and 2 (UW Game)

icon
この記事のカテゴリ:

[naku-yoru] :: MUSICで公開している、finetuneの50曲入りプレイリストを更新しました。12個目となるプレイリストは、まもなく開催される第51回グラミー賞のノミネート作品、およびアーティストから選出してみました。
■ finetune - Radio thom-kitten 12

Radioheadは、アルバム「In Rainbows」がアルバム・オブ・ジ・イヤー、最優秀オルタナティヴ・アルバム部門などにノミネート、このアルバムに収録されている「House of Cards」が、最優秀ロック・ソング部門などにノミネートされています。当日はRadioheadのステージパフォーマンスも決定していますので、本当に楽しみです。ノミネーションの詳細はグラミー賞公式サイトへどうぞ。

今回の50曲は以下のとおりで、アーティスト名、曲名、アルバム名の順。再生はランダムです。

  1. Beck / Volcano / Modern Guilt
  2. Beck / Walls / Modern Guilt
  3. Beck / Youthless / Modern Guilt
  4. Bruce Springsteen / Girls In Their Summer Clothes / Magic
  5. Bruce Springsteen / Livin' In The Future / Magic
  6. Bruce Springsteen / Magic / Magic
  7. Coldplay / Lovers In Japan / Viva La Vida Or Death And All His Friends
  8. Coldplay / Violet Hill / Viva La Vida Or Death And All His Friends
  9. Coldplay / Viva La Vida / Viva La Vida Or Death And All His Friends
  10. Death Cab for Cutie / Cath... / Narrow Stairs
  11. Death Cab for Cutie / I Will Possess Your Heart / Narrow Stairs
  12. Death Cab for Cutie / No Sunlight / Narrow Stairs
  13. Duffy / Mercy / Mercy
  14. Duffy / Stepping Stone / Rockferry
  15. Duffy / Warwick Avenue / Warwick Avenue
  16. Estelle Feat. Kanye West / American Boy (Feat. Kanye West) / American Boy
  17. Gnarls Barkley / Charity Case / The Odd Couple
  18. Gnarls Barkley / Going On / The Odd Couple
  19. Gnarls Barkley / Surprise / The Odd Couple
  20. Jason Mraz / I'm Yours / I'm Yours
  21. Jazmine Sullivan / Bust Your Windows / Fearless
  22. Jazmine Sullivan / Lions, Tigers & Bears / Fearless
  23. Jazmine Sullivan / Need U Bad / Fearless
  24. Jonas Brothers / Hold On / Hold On
  25. Jonas Brothers / Year 3000 / Year 3000
  26. Kings Of Leon / Crawl / Only By The Night
  27. Kings Of Leon / Revelry / Only By The Night
  28. Kings Of Leon / Sex On Fire / Sex On Fire
  29. Lady Antebellum / I Was Here / I Was Here
  30. Lady Antebellum / Lookin' For A Good Time / Lady Antebellum
  31. Lady Antebellum / Love Don't Live Here / Lady Antebellum
  32. Leona Lewis / Bleeding Love / Bleeding Love
  33. M.I.A. / 20 Dollar / KALA
  34. M.I.A. / Hussel / KALA
  35. M.I.A. / Paper Planes / KALA
  36. My Morning Jacket / Aluminum Park / Evil Urges
  37. My Morning Jacket / Evil Urges / Evil Urges
  38. My Morning Jacket / Two Halves / Evil Urges
  39. Ne-Yo / Fade Into The Background / Year Of The Gentleman
  40. Ne-Yo / Miss Independent / Year Of The Gentleman
  41. Ne-Yo / Nobody / Year Of The Gentleman
  42. Radiohead / 15 Step / In Rainbows
  43. Radiohead / Bodysnatchers / In Rainbows
  44. Radiohead / House of Cards / In Rainbows
  45. Sara Bareilles / Bottle It Up / Little Voice
  46. Sara Bareilles / Gravity / Little Voice
  47. Sara Bareilles / Love Song / Love Song
  48. The Raconteurs / Consoler Of The Lonely / Consolers Of The Lonely
  49. The Raconteurs / Five On The Five / Consolers Of The Lonely
  50. The Raconteurs / The Switch And The Spur / Consolers Of The Lonely
icon
この記事のカテゴリ:

nekobookfair03.jpgお待たせしました!
「猫の本フェア@福岡」が明日よりスタートいたします。
管理人と猫好きスタッフからのおすすめの本を、222.nyanta.jpで紹介していく予定です。

福岡市天神の丸善福岡ビル店・文芸書売り場にて2月7日から「猫の本フェア」を開催します。猫と暮らす日々をつづったエッセイや小説を中心に、その魅力的なルックスを捉えた写真集なども多数揃え、きっと猫好きの方に満足していただける品揃えだと思います。ご来店をお待ちしております!

丸善福岡ビル店
場所:福岡市中央区天神1-11-17 福岡ビル 2・3階
営業時間:9:30~20:00
電話:092-731-9000
アクセス:地下鉄空港線 天神駅 徒歩1分
     西鉄 福岡駅 徒歩3分
     (詳細地図を表示

nekobookfair02.jpg

icon
この記事のカテゴリ:

February 6, 2009

New Fleet Foxes Video「Mykonos」

| | コメント(0)

Pitchfork.tvから、新しいミュージックビデオが到着。先日もお知らせした、7インチ盤「Mykonos」のリリースに合わせてのPVでしょう。切り紙を用いたペーパー・アニメーションで、暗い色彩とファンタジックな世界観がこの曲にぴったり。昔、NHKの「みんなのうた」で大好きだった、「メトロポリタン・ミュージアム」という音楽を思い出します。

■ Pitchfork.tv - Fleet Foxes: Mykonos

この映像を手がけたのは、以前もFleet Foxesのビデオ、「White Winter Hymnal」「He Doesn't Know Why」を製作した、Sean Pecknold。Fleet Foxesのフロントマン、ロビンのお兄さんです。昨年、シアトルで開催されたイベント「Bumbershoot: Seattle's Music & Arts Festival」では、そのイベントのコマーシャルを、彼が新しく「White Winter Hymnal」を使ってビデオを製作していたようです。

ところで、4日に記事に書いたロビンのサイド・ワーク、White AntelopeのMySpace.comのアーティストページを見ていたら、興味深い写真を発見。バンド名の「Fleet Foxes」=「キツネ艦隊」の由来なのでしょうか?
nameoffleetfoxes.jpg

icon
この記事のカテゴリ:

定期購読しているRSSフィードのなかで、今年開催される海外の主要な音楽フェスティヴァルの情報が集まってきました。特にボナルーのラインナップが素晴らしいですね。
■ 2009 Bonnaroo LineUp - Bonnaroo
■ Lineup - Coachella
■ T in the Park 09 line-up & rumours - efestivals

早々にチケットが完売したイギリス最大の野外音楽フェス、Glastonbury Festival。Blur出演の噂ですが果たして実現するのでしょうか。
■ Glastonbury Festival News - Festivals Guide 09 - NME.COM

海外音楽フェスの情報総合サイトと言えば、こちら。
■ eFestivals.co.uk - festivals news, info, tickets, reviews and photos



ずっとアメリカの音楽を聴いているので、やはりそちらの音楽フェスの出演者が魅力的ですが、イギリスもGlastonburyに、己が愛聴しているニール・ヤングが出演か?ということで、今年で御大は64歳。元気ですね。こういう大規模な音楽イベントの出演者の最高年齢って幾つくらいなのでしょう。

thm-bridgeschool2002.jpg ニール・ヤングと言えば、我らがRadioheadのトムくんもお気に入りのようで、バンドで「Cinnamon Girl」のカバーをやったり、ヤングの主催するチャリティイベント「Bridge School Benefit」には単身で参加したりと実に積極的なアプローチです。昨年などは名曲「Tell Me Why」をジョニーとデュエットで披露したりして、これには感動! ですので、Glastonburyへこっそりお出かけしたりするんじゃないのかな、きっと。こっそりと言うか、VIP席とか取ってもらったりしてね。

2002年にトムが一人で参加した「Bridge School Benefit」では、2日間にわたり、その当時はまだ未発表だった「Sail To The Moon」や「There There」を演奏したほか、「Pyramid Song」「Like Spinning Plates」のピアノでの独奏も披露。初日のラストはヤングのピアノ・バラードの名曲「After The Gold Rush」で締めくくり、2日めにはRadioheadの未発表曲の中でも人気のある「True Love Waits」を演奏するなど、両日ともに豪華なセットリスト。

■ Bridge School Benefit Concert (26 Oct, 2002)- Thom Yorke
■ Bridge School Benefit Concert (27 Oct, 2002)- Thom Yorke

■ Cinnamon Girl(Live) - Radiohead

icon
この記事のカテゴリ:

icon 関連したブログ記事:2件

髪の毛を切ったよ!とMySpaceのブログで報告をしていた、Fleet Foxesのシンガー、ロビン・ペックノールド。実は彼、若いだけじゃなく、なかなかのグッド・ルッキングです。Monchicon! さんへコメントを投稿したときに、別のコメントで「オダギリジョー」とあったのだけど、ちょうど先週「悲夢」という映画の予告編を目にして、オダギリジョーって誰かに似てる~と、もやもやしてた気分が一気に晴れました。

robin-short_hair.jpg 容姿もスマートだし、長髪は彼にとても似合っていて好きだったのだけど、新しいヘアスタイルは一体どんな風になったの??というFleet Foxesファンの皆様、お待たせしました!

後ろで髪の毛を括っただけのようにも見えたけど、ちゃんと切ってると思うこの写真。これは思い切ってばっさりと切りましたねぇ。
髪の毛の量の割りに髭がぼさっとしてて、なんかこれ、「亀の子たわし」?

閑話休題。
その「たわし君」ロビンですが、White Antelopeというアーティストネームで「False Knight On The Road」という曲をMySpace.comのページで発表しています。この曲はSteeleye Spanの古い楽曲のカバーで、今後発売される7インチ盤「Mykonos」のB面に収録される予定とのこと。
(source : stereogum




robin-onateaseweb.jpg 追記:このstereogumの記事のソースらしい、CHOCOLATE BOBKAというブログの記事を読んでいたら、「AtEaseWeb Member Robin Pecknold」とかあって、こんな夜中にびっくり! 「AtEaseWeb」といったら言わずもがな、Radioheadの公式ファンサイトのRadiohead At Easeじゃないですか。慌ててAt EaseとRobin Pecknoldというキーワードでググってみる己。したら見つけた! ここのウェブサイトの掲示板はメインであるRadiohead総合のボード以外に、音楽や映画のボードもあるということは知ってたんですが、Fleet Foxesのスレッドが立っているとは! 検索を重ね、ついに「robinpecknold」なる人物による書き込みを発見しました。これ、ほんとにロビン本人で「僕、実はRadioheadファンでした」ってことだったら面白いのになぁ。At Easeのメッセージボードのアカウント持っていて興味のある人は、この人物を検証してみて。

icon
この記事のカテゴリ:

orthewhale-imgfeb04.jpgサンフランシスコ発、正統派カントリー・ロック・バンド、Or, The Whale(オア・ザ・ホエール)を紹介。
先月にSeany Recordsからデビューアルバム「Light Poles and Pines」をリリースしています。
メンバー7人を有する大所帯バンドで、4人のヴォーカリストの歌声が生み出すハーモニーが彼らの楽曲のキーですね。ペダルスチールやハーモニカ、アコーディオン、洗濯板(!)などが楽器として用いられていて、本格的なカントリー・ミュージックを下地にした、大らかで素朴な音楽が魅力。バンドというより、音楽隊という雰囲気の7人。
昨年、Seany Recordsとレコード契約を正式に完了。それ以前からアメリカ各地でライヴを精力的に行っていたバンドは既に音楽レビュー各紙で話題になっており、昨年11月にはHollywood Music Awardsにおいて、最優秀アメリカン / ルーツ・ミュージック賞の栄誉に輝いた。今年は、同レーベルのメイン・アーティストとして、3月に開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)2009に出演することが決定しています。

[MP3を再生]
Or, The Whale「Call and Response」
Or, The Whale「Isn't She Awful」
Or, The Whale「Rope Don't Break」

lightpolesandpines.jpg 「Light Poles and Pines」/ Or, The Whale
release : 20 Jan, 2009
label : Seany Records

icon
この記事のカテゴリ: